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Dr.タコの外来小咄(がいらいこばなし) 235号

季節の変わり目という時期柄、風邪をひく方が増えています。私自身の健康法があるとすれば、インド人ならぬ毎朝の「鼻うがい」でしょうか。普通のうがい薬はきついので、市販の薬用マウスウオッシュを薄めて、鼻穴から吸い込んで口から出します。慣れるまでは涙と鼻汁でグチョグチョになりますが、今ではこれをやらないとスッキリしないほど。風邪予防はもちろん、花粉症、イビキにも効きそうですよ。

神のみぞ知る

老人ホームを回診するようになりました、いろんな方がいます。
「大丈夫でしょうか?」
「だいじょうぶ」
「ああよかったわ」というヒトがいる一方
「いつ死にますかね」
「まだ生きますか」
と笑いながら毎回たずねる方も 私が言うのは決まって同じになってきました
「だいじょうぶ、か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り」

薬もデフレ

「最近のどが変で、セキが気になるんですけど」
「それはもしかしたら今飲んでいる血圧の薬の副作用かもしれませんね」
「えっそうなんですか?」
「全員じゃないですが可能性はあります。咳止めも出しますが、血圧の薬をセキが少ない新しいのに変えてみましょう」
「えっ、なんで最初からそのクスリを出してくれなかったんですか!」
「スイマセン、でも出るかどうか予めわからないし、だいぶ安いし」
次回診察の時「セキあんまり変わらないんで、クスリもとのに戻してください」

我が子の説教

小学生の息子とのとある会話
「○○くんは、いつもさあひとの悪口いっていじめるんだよ」
「そうやってヒトのこと決めつけちゃだめじゃないか。おまえはいつもそうだ」
「ふん、パパだってそうやってボクのこと決めつけてるじゃん」
「そんなことは・・(そうだな、いわれてみればそのとおりだ)うん、おまえもなかなかするどいことを言うなあ、患者さんを最初のイメージで決めつけてしまう癖があるかもな、ぶつぶつ」
「どうしたの? いつものパパらしくないんじゃない?!」

統計のからくり

製薬会社の営業マン「ですから、この薬は病気のリスクを33%も下げるんです」
「そうか、そりゃすごいね。でもよ~く考えるとね」
「はい」
「コレステロールが高い人が100人いるとして、そのうち生涯の間に心臓病になる人が3人いる。全員がこのクスリを飲んでその3人が一人減って2人になるといってもいいわけで」
「・・・そう、ですね」
「その一人になるかどうかはよくわからない、副作用もあり得るし」
「ですが」
「てなことかんがえるとビミョーだね」
「なんだか自信がなくなってきました」
処方している者の言うことではないような、僕も自信がなくなってきました(笑)

笑いの効用

「しかしよく小咄が続くね」
「そうだね、これが楽しみだっていってくださる方もいるし」
「へえ~」
「それに、大いに笑うと糖尿の人は血糖が下がる、血圧も下がる、リウマチの方は痛みが軽くなる、ついにはガンまで治ったって言う報告もあるんだよ」
「マジかね」
「うん、だからこのコーナーがいちばんカラダにいいのかもしれないよ」
「って、それ自画自賛じゃないの!」すいません、全部自作自演ですから

ラクはラクでも

「血圧高いですけど、今朝クスリは飲みましたか?」
「ええ、でも、たった今のんだばっかりなので」
「へえ~遅いですね」
「ほら、仕事定年でやめてから、夜遅くて朝起きるのが遅くなってネ」
「うらやましい、ってところでしょうけど、やはり早寝早起きですよ」
「まあね」
「マゴさん、子供さんにもいうでしょう?」
「・・・」
ラクはラクでも、そういうのはジダラク(自堕落)といいます!

転載:月刊東洋療法 235号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ
昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部。田んぼに囲まれたふるさとで診察する熱き内科医。
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