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Dr.タコの外来小咄(がいらいこばなし) (244号)

世間ではアベノなんとかで景気回復を目指しているようですが、診療所は無関係のようです。患者さんは負担が増えると思い込んで受診を手控える方もいる、医薬品の仕入れは増税されても外来負担は非課税なのでその分も被って、まあここで愚痴ってもしょうがないですな。「ええじゃないか、ええじゃないか」ということで笑い飛ばして「景気よく」まいりましょう!

入院生活の副産物

「このあいだ白内障の手術で入院してきました」
「無事でなにより」
「ただ入院中に低血糖発作を起こしてしまって」
「それは大変だ」
「クスリを一つ減らされましたけど、退院したらもう起きなくなりました」
「良いんだか悪いんだか・・・入院するとたいがいの人は(差し入れや売店で買い食いしない限り)血糖も血圧も下がって体重が減ります。昔より改善したとはいえ病院食は自宅での食事に比べれば‘粗食’だということでしょうね」
普段いかに食べ過ぎているかと言うことに気づく良いチャンスなんですけど

秘めたる特効薬?

「前立腺肥大でずっと泌尿器科にかかってたんですが、あまり変わらないんで、友人に勧められて隣町の○○医院に行ってきました」
「はい」
「そしたら薬ではもう難しいからって手術を勧められて、○○総合病院で手術することになったんですが」
「が?」
「こちらでもっと良いお薬があるんじゃないかと思いましてね」
「??? さすがにそれはないでしょう、餅は餅屋です。そんな特効薬があれば泌尿器科でとっくに試してるはずでしょう?」
こういう心理につけ込んで沢山の民間薬があふれるわけですね

ケイカカンサツってどうすれば?

「健診うけたらこんな紙が送られてきて、初めてなのでびっくりして」
「肺がん健診ですね『所見がありますが心配ありません。念のため経過観察してください。精査や治療は不要です』なんだ、古い結核の影があるか、または良性所見なので来年またうけてね、ということです」
「そうなんですか、わたし肺がんだったらどうしようって思って」
「大丈夫、心配なら半年後にまたここでとりますから」
健診は受けたあとの説明とフォローが大事なのですが、それは丸投げ

フクシキコキュウは難しい?

腹部エコー中
「はい大きく息を吸って~そうじゃない、胸で吸うんじゃなくておなかをふくらませてください」
「▲■○X?!」
「いわゆる腹式呼吸をしてみてください」
「えーと、えーと、どうするんだっけ?」
患者さんは一生懸命おなかをペッコンバッコンしています
ふだん無意識にしてることを急に意識するとややこしくなりますね

経費削減努力?を

「当社のこの製品もお陰さまで10周年を迎えまして、記念にこのようなパンフレットを作りました」
「もったいないなあ」
「はっ?」
「こんな良い紙使ってフルカラーでしょ、すごく金かけてるよね」
「はあ、せっかくですので」
(周年の他に宣伝するネタがないんじゃないの)
「はっ?」
「それだけ稼いでると言うことなんだろうね」
「おかげさまで」
(いずれごみ箱行きだし、全国にばらまいたらすごいコストだなあ、無料の情報誌も半分以上は広告だしなあ、ぶつぶつ)
「何か」
一部は保険料から来てるんだし、その分薬価を下げてほしいものです

転載:月刊東洋療法 244号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ
昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。
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