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Dr.タコの外来小咄(がいらいこばなし)(245号)

夏休みに入ってから毎朝ラジオ体操です、いかに昼間暑くても朝ひんやりと涼しいのは田舎ならでは。身も心もリフレッシュして一日をスタート。テキトーにぶらぶらやっている子もいますが、毎朝顔出すだけでもエライもの(二日酔朝寝坊のオヤジに比べれば)。でもそこのお父さん、子どもの前でうまそうにタバコを吹かすでない!

血圧も偽装?

「(血圧手帳を見ながら)自宅の血圧は落ち着いているようですね」
「でもこないだ頭が重くて測ったら170もあってびっくりしました」
「えっいつですか?手帳には書いていないようですが」
「おとといです」
「どうして書かないんですか?」
「・・・」
「まさか、何回も測って良い数値だけ書いてるんじゃ」
「そうなんです」
「それじゃあ、意味がないでしょう」
「はあ」
「わたしに賞めてもらうことに意味はないし、あるがままを評価しなければ」
警察のスピード取締りじゃないんですから・・・

鼻つまみ者

レントゲン撮影で、息を止められないお年寄りがたまにいますが、胃透視(バリウム検査)の時に息こらえができない方もいました。
「は~い、息を止めて」なかでは自分で鼻をつまんでいます。ひどいときには看護婦が中に入って鼻をつまんであげることも!
「胃カメラの方が楽だよ」といっても「ゼッタイにムリだす」で終わり
笑っちゃいけませんが、ニヤニヤしてしまいますね

からだのゴミだし

「どうですか、カゼはよくなりましたか?」
「はい、セキは出ないようになりました。でも、もう一回お薬をもらおうと思って」
「まだ、なんか症状が残ってるんですか」
「ご飯食べようと思って湯気をかぐと、セキが出るんですよ」
「はあ?それだけですか」
「はい」
「それぐらいだったら薬はいらないでしょう」
「そうですか、でも心配で」
「おたくはゴミ出しするでしょう。ゴミ持って行ってくれなかったら大変でしょう。セキも体のゴミ出しなんですからむやみに止めればいいものでもないんです」
なーんていってると、ヤブだっていわれるから、出しますけどね

ゆとり看護

「うちのおじいさん、また肺炎起こして入院したんです」
「そうですか、奥様もあちこち悪いのに大変じゃないですか」
「そしたら入院するなり、看護婦さんが泊まってくださいって。『点滴抜いたりするといけないし、あぶないので一緒についていてください』って」
「それも無茶ですね、あそこは看護師増やして7対1とかにしたのに」
「普通の4人部屋に布団敷いて付き添っていたら、疲れてしまって」
ゆとりとは患者さんのものではなく働く立場のもののようで

それが不幸の始まり

「レントゲンは大丈夫です、まあ骨が少し曲がってるけど、年相応でしょう」
「んだすか、へばダメだすべ。手術したらって今でも言われてるすばって」
「ダメじゃないですよ、手術なんかしなくて良いですよこれくらいで」
「こんたに曲がってればもうだめだすな」
「誰と比べるかですね、60才でその辺を走り回ってる人と比べればとても悲惨だし、90才でくの字に曲がった人に比べればすばらしく良い、ということでしょう」
比べない競わないでいられれば、苦しみつらさは半分になるんでしょうね

転載:月刊東洋療法 245号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ
昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。
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