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Dr.タコの外来小咄(がいらいこばなし) 237号

うちの地域では馬肉を食べる習慣があり、居酒屋でも普通に馬刺しがあります。鉱山で坑夫がスタミナをつけるために食べたという説があるように、牛肉に比べてグリコーゲンが多くコレステロールが少ないと言われています。
馬肉のホルモン煮込みの専門店があったり、そばうどんはもとより、馬肉
ラーメンに馬肉丼といろいろな食べ方が・・・あっ、いきなり馬を食べ物として見てしまいました! イカンイカン!

ムリしてませんというけれど

「まだカゼが治らなくて、セキが止まらないんです」
「ずいぶん長いですね、ムリしてるんじゃないですか?」
「いいえ、ぜんぜん、ふだんとかわりませんけど」
「といってもずっと家で寝ているワケじゃないでしょう?」
「ええ、昼間はスーパーで働いて、夜はお店やってます」
「・・・(絶句)」

かといって「じゃあ、休んで」ともいえないので、やはり二の句は継げない

どっちがもったいない?

「おなかくだしちゃって、大変なんです」
「それはしんどいですね、何か変わったものでも食べたんですか?」
「そういえば冷蔵庫に残っていた牛乳、少し古かったんですけど、
もったいないと思って全部飲んじゃったのがいけなかったかしら」
「おそらくそれですね」

捨てても、口に入れても、他の人には回りませんから同じことで、下痢して余計に衰弱したぶん、損でしょうねきっと

森のせいで木が見えない

予防注射につきそう看護婦
「はい腕をまくって動かないで横を向いてだらんとして力を抜いてチクッとしますから軽くモンでしばらく休んでいってください」
「…えっ、えっと~どうすればいいんだっけ?」
「だいじょうぶ、もう注射は終わってますから(笑)」

情報が多すぎると肝心の大事なものに気がつかない。うちの待合室にべたべたポスターを張らないのはそのためです

ねえ、聞いてますか?

(自動血圧計で血圧を測りながら)
「えーと、この間の血液検査ですね」
「はい、どうでした?」
「まずほとんど問題ないですね。ちなみに今回は腫瘍マーカーというものも測りました。この数値は、たとえば肺ガンや・・・」
「あれっ、こんなに血圧高いの!? ヘンだなあ、薬のんできたのになあ」
「この数値はですね・・・」
「この血圧大丈夫ですか?」
「大丈夫です、では薬をもらってお帰りください」

あとで看護婦に「先生なんか言ってたけど、なにかな?」となる

めんどくさい、面倒くさい

「血圧は毎日測ってるんですけど、手帳に書くのが面倒だから、書いてないんです」
「そうですか、ちなみにどのくらいですか?」
「え~と今朝は140の80かな、そのまえは・・・」
「こうやって思い出すのも面倒くさいですね(笑)」

食事でハシを使って食べ物を口に運ぶのは、面倒じゃないんだろうな

素人にはわかるまい

「インフルエンザの予防注射をおねがいしたいんだす」
「じゃあ、まず、予診票というのを書いていただきますね」
「ヘイ・・・メンエキフゼンと言われたことがありますかって、これなんだべ」
「これはですね、かくかくしかじか」
「んだすか(そうですか)、よぐわがんねえばって・・・ケツエキシッカンなどのマンセイシッカンに??? これなんだすか」
「あのですね、んーまずあなたは大丈夫です」

これが「高齢者用」だというのですからネ

転載:月刊東洋療法 237号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ
昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部。田んぼに囲まれたふるさとで診察する熱き内科医。
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