トップ > お知らせ一覧 > Dr.タコの外来小咄(がいらいこばなし)248号

Dr.タコの外来小咄(がいらいこばなし)(248号)

ワクチン接種の時期になると、子どもさんの数が急増して、待合室は賑やかに(騒がしく)なります。注射済ませた子にはアメ玉をあげたり、おもちゃや絵本を揃えたりと、退屈しないように気を遣います。老人施設を併設する医院も増えていますが、自分的には隣に冒険遊び場を作りたいと想うタコなのです。

熱で線は引けまセン

「この子昨夜39度まで熱が上がったんですよ、インフルエンザ流行ってるし調べてもらおうと思って」
「→はい、結果は陰性でした」
「えっ!違うんですか?」
「まあ、ふつうの風邪でしょうね」
「私は37度ちょっとしか熱ないんですけど、インフルエンザだと仕事に行けないので調べていただこうと思って」
「→はい、結果は陽性ですね」
「えっ!微熱なのにですか?」
「ええ、世間で言うほど症状は重くない人も多いです」
「発熱外来」「発熱センター」と、熱で線引きすることの危険がわかります

早ければ早いほどいい、のかな?

「30分前から熱っぽい感じがして、38度5分あったので来ました」
「そうですか、で症状はどうですか?」
「ちょっとだるいくらいですかね」
「食欲は?」
「あります、大丈夫です」
「そうですか、う~んどうしますかねえ」
「インフルエンザとかじゃないですか」
「可能性はありますが、今検査しても早すぎて出ないでしょうね。職場の指示でどうしてもという場合は明日検査しても結構ですよ」
「はい」
『熱が出たらすぐに医療機関を受診してください』のアドバイスで受診は倍に
(体力があり休める場合は自宅でしばらく安静にして・・・が抜けていますね)

恐怖を消す方法!?

「ちゅうしゃコワイ、いやだっ!ぜったいにやらないっ!」
すでに待合室で叫んでいます
「大丈夫よ、痛くないから」
「コワイっ!」
「こわくないわよっ」
「せんせいがコワイを消すいい方法を教えてあげよう、それはね・・・早く済ませてしまうことさ!」
ブチッ!!「イターイ」
「コワイ」が「イタイ」に変わっただけとも言えますが

カラダの燃費

「うちの子は肉嫌いだって食べないし、すぐにおなかいっぱいになるんです」
「体格も普通だし、元気そうだから問題ないでしょう、そのうち変わりますよ」
「そうでしょうか」
牛肉1キロつくるのに数キロの穀物や燃料が必要と考えると
「肉をたらふく食べて、デスクワークしている大人(メタンガスも時々出す)」と
「ご飯とお菓子、果物少し食べて一日中元気にしている子供たち」
とは、燃費もエコ効率もえらく違います
大人も燃費をもっとよくできると思うんですけどね

引きこもりの構造

「外来も最近ずいぶんと人が来なくなったねえ、インフルエンザ・新型感染症・大型台風・凶悪事件・・・みんな怖くて家にこもってるんだろうね」
「っていうか、おまえんとこの医院がはやってないだけじゃない」
「おかげで、こうやって小咄を更新できるんじゃないか」
「そこまでいくとおめでたいアホ野郎だよ!」

転載:月刊東洋療法 248号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ
昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。
PAGETOP