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Dr.タコの外来小咄 (251号)

当地は大雪で雪かきにもうんざり。しかし、雪解けが進んでくるとよく見かけます。溶け残った路面の硬い雪をつるはしで砕いているお年寄り。「また血圧上がってますよ!じゃまじゃないんだから溶けるのを黙って見守るわけにはいかないようですね」「ですな」お年寄りに限って一生懸命です。「少しでも早く春を引き寄せたい」気持ちはわかるんですけどね。

食わず嫌い王

「このあいだ、胸がズキンと痛くなったものだから心配で」
「心電図は大丈夫ですね」
「よかった」
「でも、食道炎のこともありますからね、胃カメラもどうですか」
「あれは怖いから結構です」
「やったことあるんですか」
「いいえ、一度も」
「さっきも90近いおばあちゃんがやっていきましたよ。一度も食べた事ないのにトマト大嫌いという人がいたら農家としてどう思いますか?『まず食べてみたらいいでしょう』っていいたくなりますよ」
例えにならんか、おいしくもないし、好きな人もいませんけどね


ゲゲゲの患者さん

「血糖値下がりませんね、それどころか上がってますよ!」
「わかっちゃいるんだけどついね」
「あまり脅したくはないですけど、糖尿病が悪化すると失明したり、手足がしびれたり、足が腐って切断する人もいます、心筋梗塞、脳卒中、透析も糖尿の人が多いんですよ」
「はあ」
「指摘されて生活を改めて病気を克服する人が上の患者さんとすると、そこそこに気をつけてそれなりにコントロールできるのが中の患者さん、わかっちゃいるけど、となかなか変われないのが下の患者さん
ゲゲゲ(下下下)の患者さんというのもいて・・・まあ、これくらいにしましょう

クスリのネーミング

「当社のネシーナという薬に関してなんですが」
「その薬、寝る前に飲むんだっけ?」
「いえ、朝ですけど・・・まさか」
「なんだ“寝しな”に飲むのかと思ったよ」
「(苦笑)」                                
ちなみに“サンドノーム”という薬も「三度飲む」ではなく一日一回の薬でした、わかりづらいです

クラリスが出たらコナンもあり、オタクっぽいと思っていると、反動で昨今は「セチリジン塩酸塩」みたく化学成分名まんま
市販薬だと「カゼナオール」だし、名前決定の現場を見てみたい


天然なギャグ

娘が歌っています
「チョッコレート、チョッコレート、チョコレエトはめ・い・じ♪」
「不二家」のルックチョコレートを口に運びながら(微笑)
またあるときは「野球部の監督、試合のとき選手に『このイカ!エビ!』って叫んでたよ」

「あのね、それたぶん『このタコッ!』だと思うんだけど(激笑)」
ドクトル・タコとしてはタコに失礼だと思いますけどね


「年のせい」は禁句?

老化のせいにするのはいやだったらしい父のモットー
「腰が病むのは年のせいでしょうな」「そんなことないですよ」と最近の私は変わりました

「このめまいは年のせいで、しかたないすべ(実は否定して欲しい?)」
「そうです、年のせいです」「えっ!?やっぱりね(苦笑)」
違うといわれると「じゃあなぜだろう」とあれこれ余計な心配にとりつかれ、あちこちの病院を転々として、結果はあまり変わらなかったりする
「あきらめ」は失望でなく本来「明らかに見る(受容)」なのですから


転載:月刊東洋療法 251号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

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