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Dr.タコの外来小咄 (264号)

年とともに理事などの役が増え、会合も増えるばかり。準備される沢山の紙資料の情報量にはいつも感心(寒心)するのですが、「結局この施策の成果は何ですか?」「費用対効果が悪いですよね」などと、外部なのを良いことに単刀直入にものを言ってひんしゅくを買うKYタコなのです。

ダイエットはなぜ成功しない?

「巷には相変わらずいろんなダイエット法が流行ってるね」
「うんテレビに本にネット、ダイエットという言葉を聞かない日はないくらいだ」
「でも、どうしてうまく痩せる人が少ないのか知ってる?」
「そりゃあしんどくて長続きしないとか、嘘八百の内容だとか、いろいろだろう」
「医者が証明しましたとか、とても簡単に続けられます、というのもあるぜ」
「そうだなあ」
「ダイエットを商売にしている人は、お客を減らす訳にはいかない、だから、成功したらお客が減るじゃないか」
「でも成功しないなら流行らないだろう」
「流行ってないよ、実際。はやってます、というデマはいっぱい流してるけどね」
「痩せたらシアワセ」と思うからダイエットに挑む。だったら「今このままでシアワセ」になればダイエットで悩む必要もなくなる。それが究極の脱ダイエット法です

吸ってるつもりが吸い取られ

「君はまだタバコを吸うようだけど、煙草の害なんて話は聞きあきただろう」
「まあね」
「君がタバコにどれだけ人生のエネルギーを吸い取られてるかわかるかい?」
「吸い取られる?」
「君はタバコをくわえて火をつけ、ふかす。いつも吸える場所を探す。肩身の狭い思いで人に言い訳する。癌にならないか心配する。吸えないとイライラしてタバコの事ばかり考えて集中できない。タバコ代で小遣いが減ると気が滅入る。また時々禁煙にトライして失敗しては自己嫌悪に陥る。などなど、どうかね?」
「まさにそのとおりだけどな」
「ただの嗜好品なんて言えないだろう」
吸わなければ今のこととは一切縁がなくて、人生をエンジョイできるのです!

タバコにベルマーク?

「本県では胃がん検診に無料クーポンを配布することになり、これで検診率が上昇することが期待されています」
「他の健診はナシですよね。いっそタバコの箱にベルマークみたいな特典マークをつけたらいいんじゃない」
「特典?」
「うん。それを100枚集めると肺がん検診を無料で受けることができる。ハイリスクグループが受診するようになって、一石二鳥だ」
「健診受けたくていっぱいタバコ吸ったら本末転倒ですよ」
「健診のほうが安いんだからそれはないでしょ」
「う~ん、なんかおかしい」
タバコを政府が売って税収にしてる事自体が、もうおかしいんだもの

「ハタをラクにする」ために働く

「子供が今度卒業になって、両親へって手紙をくれたのさ」
「それはおめでとう」
「ありがとう。で『お父さんが働いてくれるおかげで僕達は勉強したり暮らすことができます、ありがとう』だって」
「へー」
「そんとき、かみさんに厭味ったらしく恩着せがましいことを言ったのを思い出したんだ」
「えっ?」
「そういうやりとりを聞いているんだよね、しっかり」
「まあね」
「逆に自分が情けなくなってさ、こう思ったよ、お前たちがいるからこそお父さんは
一生懸命働けるのさ、ってね」

転載:月刊東洋療法 264号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

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