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Dr.タコの外来小咄 (268号)

最近、近所でもホタルが見られるという噂を聞きました。数年前はうちの庭でも見たことがありました。川縁や清流を取り戻そうという地域の人々の努力のたまものと思い、嬉しくなります。こんな明るいニュースが増えると良いですね。それにしても自ら光ることができる生き物とはすごいです。

夢まぼろしを追いかけて

「ここ1ヶ月ばかし右の足の指先がしびれて痛いんですよ。知り合いに言ったら、それ痛風じゃねえかって言うもんで見てください」
「そうですか、腫れてないし、場所もちょっと典型的じゃないですね。それにこないだの採血では尿酸も高くないし」
「痛風だったら大変だと思って」
「そんなに怖い病気じゃないですし、おそらく違うでしょうね」
「痛風だとプリン体とかを控えないといけないって聞いたんですが」
「ですから、痛風じゃなければ関係ないわけで」
「痛風だと腎臓にも悪いって言われたんですけど」
「違うかもしれないのにそうやって話を積み重ねていっても意味がなくないですか?」
痛風だと思い込んでいろいろストーリーを作って来たんでしょうね

猫ひっかき病は実在する

「なんだか髪の毛さわるとピリピリして痛いんだよね」
「何も出てませんね、熱もないし、風邪っけなのかな?」
「んだ、こないだ半袖で寝て寒くしたからかな」
「きっとそうでしょう」
「あと、そうだ、これも見でけれす」
「あれ、傷が化膿してるじゃないですか」
「野良猫いじってたら指を噛まれだんだすよ」
「あちゃー」
意外とこういうのが原因だったりするんですね

ぼーっとに没頭?

「なんでこうよく小学生の列に車が突っ込むのかねえ」
「本当にかわいそうだな」
「守るすべがないから歯がゆいしな」
「運転手はこれからの仕事のこと、昨夜の夫婦喧嘩のことやら、過去と未来をさまよってまさに『心ここにあらず』なんだろう。そしてボーとしていることにすら気付けない」
「道路ですれ違うドライバーの表情を観察するといろいろ面白いね」
「俺もつい考え事してるから気をつけないとな」
みんながいまここに十全に集中して居ること、それが究極の対策ですね

オヤジギャグ

わたしが普段オヤジギャグを発しているのはご想像の通りですが(汗;)
「おまえ、自分で言う割にはヒトがいうとスルーしてシカトするよな」と言われます。
しかし親父ギャグにもレベルがあってですね・・・まいっか
「どこか具合の悪ところはないですか?」
「ねえな、まっ頭が悪いくらいかな、ガハハ」
「・・・」
トラック運転手なんかの健診に行った時によく聞かされました、あきれるくらいみなさん同じリアクションなんですよね
「そうですか」とも「ですよね」とも言えない
「そんなことないでしょう」もそらぞらしい
ギャハハハーって何にも考えないで笑い飛ばすのが一番なんでしょうね

転載:月刊東洋療法 268号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

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