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Dr.タコの外来小咄 (294号)

地元の神社のお祭りが終わる頃からぐっと気温が下がります。日が短くなって夏休みも終わり・・・何だか寂しくなる方が多くて、まさに「たそがれ症候群」ですね。でも冷暖房のいらないこの時期が一番過ごしやすいわけで、皆様クールダウンしてまったりしましょう。

 

そんなあなたにびっくり

「きょうはずいぶんと脈が遅いですね、40台ですよ」
「そうなんです昨日からなんだかがだるくて」
「なんかムリしたんじゃないですか?」
「ええ、きのうは草取りをして、そのときはなんともなかったんですが、夜に急にだるくなって、そしたら脈が30いくつになって、もうびっくりして・・」
「炎天下の昨日ですよ、草取りしたんですか!危ないからやめなさいって何年も言ってるでしょう・・その年になったらもう同じアドバイスはしませんよ」
なんど言っても懲りない、そんなあなたにびっくりです

引き寄せの法則

「窃盗係の巡査がひったくりで捕まったってさ、なんでそんなことできるんだろう」
「知ってる?脳外科の医者は脳腫瘍になりやすいって」
「マジで?CTとか放射線を沢山浴びるからとか?」
「どうだろうね、僕が思うには毎日毎日、脳腫瘍のことばっかり考えてるからじゃないかな」
「まさか」
「最近よく言うじゃない、ヒトはいつも想っているものを引き寄せるって」
「じゃあ毎日病気の心配ばかりしてるのも考え物だな」
「するどいね」
「ところで、君はなにを引き寄せてるんだい?」
「ほら、ごらんの通りのものさ」「・・・」

とんでもない値引き?

「今回、キャンペーン期間中でして、この機器が大変お安くなっております、定価が百○十万のところなんと5割引で●十万になっております、ハイ」
「そりゃお得だね、って、だいたいその定価って言うのが高すぎるし」
「えっ」
「日本の医療機器はもともと高い、競争もほとんどない、定価なんていくらでも高くすればすごく割引した感じがするだけじゃない」
「それはそうですが」
「薬もそうだけど病院が買うときは消費税付きなのに、売るときは消費税なし、その差額は全部病院が自腹切ってるって、みんな知らないでしょう」
「失礼しました・・・」
医者だけ増やしても、解決にならないゾー(最近愚痴っぽいな)

すばらしい特典?

「●○のカードはお持ちでしょうか?」「いいえ」
「あれっ、きみ持ってないの?あれは便利だよ、ポイントはつくし割引とかあるしさ」
「知ってるよ、店のメリットって考えたことある?」
「そりゃ自分の店で買い物してもらえることだろう」
「50代男性がどんな品物を買うか調査できる。頻度、金額、時間帯・・趣味を知ってるかのようにダイレクトメールやカタログが送られてくるようになる」
「・・・確かにな」
「そもそも‘お得’ってビミョーだよ。安いからっていらないものをいっぱい(失礼)買うのが、ホントにお得かなあ」
「なんだか、買う気が失せたよ、おまえは一緒に買い物するには最低の友達だな」
「節約したいときは声かけてね」

転載:月刊東洋療法 294号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

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