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Dr.タコの外来小咄 (296号)

この時期会社健診も増えるのですが、新しく依頼された社員名簿を見てびっくり、みなさんいわゆる東アジア系のお名前ばかりです。フリガナがないと読めません。町の更地にできる建物は最近は外国の方の宿舎が多いそうです。現実に進みつつある少子高齢化・労働者不足の最前線の実情がよくわかります。

 

生活機能評価

健診の季節に繰り返される情景 「これ送られてきたんだばってなんだべ」
「ああ、生活機能評価ね、でもあなたなら元気だから、これには引っかからないと思うけどなあ・・」
「どうだすべ」
「じゃあちょっと立ち上がってみてください」
「はいよ、(すーっと立つ)」
「何かにつかまらないと椅子から立てない、というところに“はい”と書いてあるけどね」
「はあ、たまにそういうこともあるがらなあ」
「これは、いつもそうだという人があてはまるんですよ。あと、ここまでどうやってきました?」
「歩いてきたす」
「20分はかかるでしょう、『15分以上歩けない』に○してあるよ」
見ればすぐにわかることを書類で決めようとするとこうなる

◎ ケンミンセイ?

「こっちの地方で気がつくのがさあ、交差点の曲がり方だね」
「というと?」
「右折待ちの車が、対向車が左折しようとすると一緒に曲がろうとするだろう」
「そうだね、割に多いかもね」
「そんなに急いでどうするっ、て感じだよ」
「こないだなんか、まちなかでエライ勢いで追い越されて、見ていたらすぐ目の前でパチンコ店に入っていったモンね」
「ひぇー」
まさに「狭い日本そんなに急いでどこへ行く」

スーパーマリオとワクチン

「子どもに新しく出たゲームのソフトを買おうとしたらさ、売ってないんだよ」
「えっと~、ほらネットで探せばあるけどね、でも値段がかなり割高になってる」
「だろう、クリスマスに間に合わせようって、親も必死だからね」
「いろんなソフトや、ゲームが出るたびに繰り返される図式でしょう」
「どうせしばらくすると、中古で安いのが出回ったり、値崩れしちゃうに決まってるんだけどさ」
なんだかインフルのワクチンに似たものを感じます

ニュータイプ

(胃の透視検査をしながら)
「このレントゲンの機械も古くなったなあ(グイーン、ガチャン)僕の操作の動きについてこれないし、もう少し素早く反応してくれないかなあ(ぶつぶつ)」
「・・どうかしましたか?」
「オレってニュータイプ(新人類)なのかなあ」
「???(死語ですけど)」
「機械がオールドタイプなだけなんだけどね(自爆)」
ガンダムご存じない方にはわかりづらくてすいません

転載:月刊東洋療法 296号
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会

Dr.タコ  昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

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